私たちは、浪曲大好き人間の集まりです。浅草木馬亭などでプロの浪曲師の口演を聴いたり、浪曲が全盛の頃の名人の音源を鑑賞するだけでなく、自分でも趣味として浪曲を唸り、一席25分~30分の演目をマスターすると、休日にボランティア活動として福祉施設などで、浪曲を聴いてもらう活動を行ってきました。50年以上の歴史のある団体です。
毎月1~2回、都内の稽古場に集まり、プロの曲師に三味線を弾いてもらい、一人20~30分ほど稽古をし、その成果をボランティア活動として1年に10~12回福祉施設などで聴いてもらう活動を行ってきました。
所が、近年コロナ禍による活動自粛と高齢会員の死去や病気による退会・休会が続き、活動を大幅に縮小する状況となりました。
(口演活動回数:平成28年12回、29年11回、30年10回、31年/令和元年9回、2年0回、3年
1回、4年3回、5年1回)
そんな状況下でも、稽古は継続してきました。また、「浪曲って、落語や講談とどこが違うの?」という方や、「三味線に合わせて『旅ゆけば~、駿河の道に茶の香り~』と唸ってみたい」という方、「浪曲を一席やれるようになりたい」という方々の見学(無料)や一日体験(初回無料)を受け入れてきました。
コロナ禍後も、高齢や病気による会員の退会・休会が続き、毎月1~2回の稽古もままならない状況となりました。そこで、残念ながら令和5年(2023年)10月末日をもって、一旦活動を休止しました。
しかしながら、多くの先輩方が守り通してきた、半世紀以上の歴史を持つ浪曲愛好団体です。消滅させるわけにはいきません。活動再開を望む声もいただきました。
そこで、態勢を整えて東京都中野区に拠点を移し、活動を再開することにしました。
JR中央線・総武線、東京メトロ東西線の中野駅の近く(徒歩4~5分)に、稽古場を確保、3月から稽古を再開いたします。「見学(無料)」、「一日浪曲体験」も受け入れます。興味のある方はぜひお出かけください。プロの曲師の三味線で、浪曲をうなる体験をしてみたい方、お待ちしています。
3月の稽古 13日(水) 午後1時~4時30分
4月の稽古 18日(木) 午後1時~4時30分
(問い合わせは、「お問い合わせページ」から、またはヤハギ090-6517-6553)までお願いします。稽古の場所、アクセス等については該当ページの記載をご覧ください。
港 福若(みなと ふくわか)
得意の演目
「真柄のお秀」、「元禄曽我物語」
「母の幸せ」、「深川裸祭り」
「紺屋高尾」、「名刀稲荷丸」
「瞼の母」など
木村 松若(きむら まつわか)
(ご家族の介護のため休会中です)
得意の演目
「名月松坂城」、「慶安太平記」
「坂田三吉」、「一本刀土俵入り」
「無法松」、「名優左談次」、
など
三桝家 瓢六(みますや ひょうろく)
得意の演目
「阿武松緑之助」、「唄枕親子旅」
「太閤記ー蜂須賀小六との出会い」
「太閤記ー長短槍試合」
「安兵衛の道場破り」、「岐阜の弥太郎」
「男一代・醤油賭け」、「陸奥間違い」など
吉葉 有輝丸(よしば ゆきまる)
(病気のため、休会中です)
得意の演目
「慈母観音」、「稲川江戸日記」
「黒田武士」、「耳なし芳一」
「勧進帳」、「神戸の長吉」
「塩原多助」など
水元 秀峰(みずもと しゅうほう)
(病気のため2022年2月永眠されました。美声と味のある節が魅力で、各地の口演活動で多くのお客様に喜んでいただきました。ご冥福をお祈りします。)
得意の演目
「唄入り観音経」、「壷坂霊験記」
「清水次郎長伝ー石松代参」
「天野屋利兵衛」、「野狐三次の少年時代」
「野狐三次と伊賀の守」、「情けの十両」など
浪花 声遊(なにわ せいゆう)
(病気のため休会中です)
得意の演目
「祐天吉松(飛鳥山の親子対面)」
「清水次郎長伝(森の石松三十石船道中)」
「左甚五郎(四天王寺の眠り猫)」 など
青戸 晃栄(あおと こうえい)
得意の演目
「唄入り観音経」「無法松」
「乃木将軍信州紀行」
「乃木将軍伊勢参り」
「勧進帳」「誉れの三百石」など
専任曲師 浪花三光師
令和4年11月30日、病気のため逝去されました。
数十年にわたり、幹部会員として、専任曲師として
浪曲愛声会の活動を支えていただきました。
ご冥福をお祈りいたします。